いぬごや

よくはたらくいぬです

洋食屋と手巻き寿司

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早朝に起きて母親の通院付き添い。かなりの距離を移動するあいだ、ブログを一記事書いて文庫本(泳ぐのに安全でも適切でもありません/江國香織)を一冊読んだ。今日はいよいよ本当に春本番みたいな陽気で、マフラーは巻かなかったもののヒートテックも確実にいらなかった。暖かい金色の陽射しがとても眩しく、セーターとコートの下が徐々に汗ばんでいく。

病院の用事が済んだあと、母親と近くのいい感じの洋食屋でお昼を食べた。このあいだパートナーと同じような店に行ったばかりだけど、洋食屋というのはいつ行っても心が躍る。福神漬とらっきょうがついてきて銀色の器に注がれているタイプの由緒正しいカレーライス、あとフライドライスという洋風炒飯(ピラフと焼き飯の中間?)やポークロースカツ、タンシチューなんかと迷った結果、ハンバーグステーキを頼んだ。少し焦がしたような風味がおいしいデミグラスソースがたっぷりかかっていて、脇に添えられたポテトサラダはハニーマスタードがきいているのか、ヒリヒリした甘辛さのある特徴的な味。

親孝行したのちに頑張って遠い我が家へ帰りつき、ふるさと納税と医療費控除の書類を整えてから夕飯を作った。炊飯器に米と鶏肉と、臭みとりの葱と調味料をいれて炊くだけのカオマンガイ。うちはよく私の好みでアジア圏の料理が出てくる。生姜の香るごはんに鶏肉のだしがよく染みておいしい。ほんの少しの塩で軽く揉んでおいた刻みきゅうりと、ナンプラーをきかせた葱だれとスイートチリソースを添えてお腹いっぱい食べた。

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パートナーの幼馴染が税理士をやっていて、春先になると確定申告の仕上げを手伝ってもらう会が催される(お礼は日本酒と手料理のもてなし)。今回は私も医療費控除・ふるさと納税控除の申請があったのでお世話になった。何度か食事をともにしているので私もすっかり打ち解けていて、大人三人で書類を整理したり休憩のコーヒーを飲んだりしていると、なんだかゼミの頃とかを思い出して懐かしい気持ちになる。

今年のふるさと納税はわりといいものを選べた。桃、ラフランス(大好物)、うに、ほたてなどの定番どころに加えて、スライスして焼いて食べるハムソーセージ、丼にできるよう一食ごとにパウチされている真鯛の漬け、食パンに塗る用の北海道餡バター、炭酸やお酒で割って飲めるジンジャーシロップ。お米や日用品を頼んだほうが家計の助けになるのはわかっているけど、こういう「好きだけどちょっと高くて嗜好品寄り」のものを色々楽しめるところがいい。来年分は牧場のバター詰め合わせとか頼みたいな。

▼この赤生姜ジンジャーシロップがとてもいい
item.rakuten.co.jp

夜は確定申告ありがとう&お疲れさまを兼ねて、ちょっと豪華な手巻き寿司。あじ・ほたて・まぐろ・いかのお刺身、昼間に仕込んでおいたサーモンと大葉の漬け、ねぎとろに刻みたくあんを混ぜたとろたく、スティック型に切った卵焼き、冷凍してストックしてある椎茸の旨煮、きゅうりの細切り、かいわれ大根、大葉とかをたくさん用意した。あと日本酒のおつまみ用に、生牡蠣ぽん酢といかの塩辛。酢飯には煎りごまをたっぷり混ぜて、海苔は四等分の小さな正方形に切る。

お集まりの皆様

うちではお客を呼ぶと、しょっちゅう手巻き寿司を食べる。準備がかなり楽だし(卵焼き以外一切火を使わないのがありがたすぎる)お刺身を買っておくくらいなのに立派にもてなしてる感が出て、皆で話しながらめいめい好きに巻いて食べるのがなんとも楽しい。ごはんを省略して海苔カナッペみたいにすれば、各自好きなタイミングで酒の肴にシフトできるのも助かる。

とろたくをたっぷり巻いたのに甘い牡蠣だし醤油をつけたのが何よりおいしくて、何度も同じのを作って頬張った。あじ・大葉・かいわれのキリッとした組み合わせもなかなかいい。海苔が四等分だとひとつごとの大きさが抑えられるから、白米で満腹にならず色々食べられる。さっと湯がいた菜の花と薄く昆布塩をまぶしたまぐろ、とかも合いそうだから今度作ってみよう。

私もパートナーもそこまで社交的なほうではないけど、たまに来客があると家をきれいにせざるを得ず、結果的に暮らしがすっきりするので定期的に外からの刺激を入れている。曇っていたフローリングをしっとり光る飴色に磨いた。春らしいシンプルな枝ものを玄関に飾りたい。