いぬごや

よくはたらくいぬです

スープジャーを洗い慣れた夜

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毎日ちょっとだけでも書こう週間。とか言って明日から速攻途絶えたら察してください。


夏の終わりに買って以来愛用しているスープジャーに、夜中に作ったスープを詰めて持っていく習慣が定着してしばらく経った。今日はサバと大根と焦がし葱を煮た、あら汁みたいな魚スープ。それと味つけ海苔を巻いた塩むすび2つ。ジャーが余熱調理をしてくれるので、サバも大根もとろっとろにとろけて驚くほど美味しくなる。夜遅くに帰宅して空のジャーを洗うとき、今日もちゃんとやったなあと思えて気分がいい。


そういう自分のためのルーティンのかたわら、今日からまたつきっきりの新人研修が始まった。自分がゼロから育てる社員はこれで5人目。まぁ慣れてくるよねと思うと同時に、その誰もがきちんと辞めずに機嫌よく楽しく、しっかりチームの主力になってくれていることをとても誇らしく思う。


一年くらいピヨピヨ管理職をやって、自分なりに学んだことがいくつかある。率いる身でありながらも完全に「人のために尽くす」業務だということ。そこにやりがいを感じるマネージャー側の自分と、でもやっぱり自分の仕事で成果を出すほうに快感を覚えるプレイヤー側の自分のどっちもを尊重してあげないとモチベーションがもたないということ。

 

研修中は自分ひとりだけのための時間がほしくてたまらなくなることをこれまでの4人で学んだので、今夜は帰り道のルートを変えて少し散歩をした。よく晴れた真冬の夜気が、寒さに強い身体にとても気持ちよく馴染む。好きな音楽を聴きながらひと気のない道でマスクを外して、キンと冷えた空気を顔いっぱいに浴びながらコンビニのコロッケを頬張ったのでだいぶ気力が回復した。明日もやっていこうね。熱いお風呂に浸かって、スープジャーを洗って、恋人と過ごしたなんでもない休日の写真を眺めて眠る。