いぬごや

よくはたらくいぬです

アジフライと沈黙

真冬の峠を越してどんどん春らしくなってきているのに、最近夜眠るとき、猫たちによる人間への密着度合いがすごい。杏は私とパートナーの間、甘露は私の左腕、薄荷は人間×2の身体の上もしくは間で寝ないと気が済まないらしく、さして広くないセミダブルのベッドで生きもの5匹が毎晩みっちり密集して夜を明かしている。換毛期手前のぬいぐるみみたいにフカフカした毛並みはすばらしくかわいいし、抱いて眠るととても暖かいけど、こうも身動きがとれないとさすがに身体が軋む。

休みも折り返しを迎え、家での過ごし方がなんとなく定まってきた。自由だと思うと暇を持て余してしょうがなかったので、朝昼晩の料理のほかも午前中は家事をして過ごして、そのあとはパートナーの仕事を手伝う。やっぱりなにかしら作業をしていたほうが心身が活性化していく感じがする。今日は洗いものをして洗濯機を回して、4月から働く会社が入口で靴を履き替えるルールなので、社内履き用に茶色い革のバブーシュを買った。くたっとした革目に黄色の刺繍がかわいい。室内スリッパだろうと、履きものを買うときは新しくすがすがしい気持ちになる。入社日の持ち物に、年金手帳とか源泉徴収票とか以外に「社内履き・マグカップ」と書かれていたのがちょっと愛らしくて和んだ。マグカップは会社で長く愛用しているサーモスの保温マグを持っていくつもり。

夜はアジフライを揚げた。そのほかにんじんのからあげ(砂糖醤油で下味をつけて片栗粉まぶして揚げる)と、昆布だしでゆっくり煮て冷やしておいた大根、いんげんのごま和え。子どもの頃、揚げ物に添えてある生の千切りキャベツがどうしても苦手だったんだけど、あれは多分味や温度が熱々のフライから乖離しすぎていて、その高低差が嫌だったんだな〜と最近腑に落ちた。熱々さくさくジューシーなもので口の中がせっかく賑やかな感じになったのに、しん…と冷たくて硬いもので水を差されるようなイメージ。今は蒸した千切りキャベツを少しだけ塩で揉んで、冷ましたのを添えるようにしている。春キャベツだとなおさら甘さが引き立っておいしい。

大根がしみしみでえらい

小粒の新じゃがたくさん、舞茸としめじ、あと冷凍庫にローズマリーがあるから、明日はハンバーグでも作ってその付けあわせにグリル野菜を色々添えようかな。どの家もそうだと思うけどこのところ卵が高くてかなりしんどい。転職後いったん年収が少し下がってしまうし、節約がんばろう…