いぬごや

よくはたらくいぬです

休日の象徴

これから焼かれるさだめ

土曜か日曜の朝、うちではけっこうな高確率でピザトーストを食べる。さして面倒ではないけど、せっかく休日の朝なのでいつもより手をかけましたよという感じが出て気分が上がるし、パートナーも喜ぶ。ちなみに平日の朝食は、私が在宅勤務で家にいる日はごはんにハムエッグか目玉焼き+ウインナーを乗っけて醤油を垂らしたものが定番。熱い油と塩気が白ごはんに馴染んだところに黄身をまぶすのがしみじみおいしいし、さらっとした「静」のイメージがある卵かけごはんよりも圧倒的に「動」寄りで、身体に火がついて朝のスイッチが入りやすい気がする。

ピザトーストは、いい。見た目が華やかだし、ホットケーキやサンドイッチよりは遥かに楽なのに、かなり手軽にごちそうっぽさを漂わせてくれる。うちのピザトーストの具は大きく分けて二種類。ひとつは喫茶店風の定番で、食パンにケチャップを塗ったうえにオニオンスライスをたっぷり乗せ、輪切りにしたウインナーとピーマンを並べてフレークチーズをまぶして焼く。あまり高くない温度でじっくり。チーズに蒸されて幾分か火が通ったたまねぎの、少し生っぽさの残るじゃくじゃくとした食感がなんともおいしい。

ただウインナーがないと魅力が半減するので、そのときはもう一種類の方を作る。なすとベーコンのピザトースト。こっちは少し工程が多くて、まず縦に薄切りにしたなすをベーコンと一緒にオリーブオイルでよく炒める必要がある。ケチャップを塗った食パンにそのなすとベーコンの炒めものをバランスよく敷き詰めて、パンが水気を吸わないうちにフレークチーズをまぶしてさっと高温で焼く。前者はいかにも日曜の朝食っぽい朗らかな見栄えになるけど、こっちのほうは酒場で出てくる気の利いた軽食みたいな風貌になるし、実際冷えた白ワインにとてもよく合う。黒胡椒をたっぷり挽いたり、ケチャップにおろしにんにくを混ぜておいたりするとなおいい。

興が乗ると両方作るしコーンを乗せたりもする

きのうは定番ピザトーストにハチミツバタートーストも添えて、ついでにたまねぎとにんにくの白いポタージュも作った。ピザトーストとポタージュの組み合わせが一番休日の朝っぽい。喫茶店の分厚い食パンがふかふかするピザトースト(せっかく外で食べるなら薄切りサラミが乗っていてほしい。なかなか家ではサラミを常備できない)もいいけど、うちのは8枚切りか6枚切りで薄めなので、ザクッとしたジャンクな歯応えが好き。ポタージュは友達から引越し祝いにもらったブレンダーを使って、週末になるたび色んな具でせっせと作っている。偏食がちなパートナーの嫌いな食べ物も、潰してスープにしてしまえばよくわからないうちにおいしく食べられるらしい。

バターと牛乳を切らしてしまった。週末はパンを食べたりスープやカフェオレを飲んだりするからこの2つがなくなりやすい。このあとパートナーの友達が遊びに来るので、朝から家中を掃除して熱い風呂に浸かった。日曜の掃除と明るい時間の入浴は情緒がすごく整う感じがする。今夜は天ぷらを揚げる予定。